格下げとギリシャデフォルト懸念でユーロは下落

eurusd1.16.2012

欧州にとっては最悪の13日の金曜日なってしまいました。

ユーロドルはショートカバーで1.2879まで上昇していましたが、イタリア入札が無難だがサプライズなし期待はずれで下落を開始しました。

結局引け後に発表された格付け会社S&Pの格下げがユーロドルの一番の売り材料でしたが、サポートされていた1.2650のオプションバリアーを粉砕しました。

事前に各国には通知が出ていたようで欧州序盤からのユーロドルの下げは、情報がリークされていた可能性もあります。

フランスのトリプルAからの陥落(AA+)とイタリアのA格からの陥落(BBB+)が目立ったところでしたが、S&Pはすでに昨年見直しを宣言していましたし、ギリシャを除く7カ国は据置きになったために結果は想定内でした。

ポイントは、EFSF(欧州金融安定化ファシリティ)は現在ギリシャ支援などの中心にありますが、AAAの格付けでEFSF債を発行して資金を調達しています。このAAAの格付けの見直しの可能性があり、支援資金の調達能力が落ちる可能性があり問題になりそうです。

もしAAAの格付けを維持する可能性があるとすれば、現在AAAの4カ国(ドイツ、フィンランド、オランダ、ルクセンブルグ)の負担が増えるのか、今後の動きが注目材料です。

またFII(国際金融協会)とギリシャの交渉が決裂して18日には再開になりますが、ギリシャのデフォルト懸念も高まりました。

民間債権者との債務交換(前の国債を新しい条件の悪い国債に交換)の話し合いが行われていますが、クーポン(利子)の合意でもめているようです。

民間債権者との債務交換が行われないと、EUやIMFからの支援資金がギリシャに振り込まれずに3月20日の140億ユーロの国債償還が乗り切れない可能性もありデフォルトの懸念が高まっています。

これらを材料にユーロドルは下落が加速、ユーロクロスも下落。

1.2600、1.2580付近(2010年8月24日の安値)付近が短期のポイントになります。

シドニーではギャップを明けて下落、1.2650~60抜ければ1.27付近のレジスタンスが、抜けられるのか、重石となって下落か欧州時間が待たれます。

1月26日(木)20時よりインヴァスト証券さんで『2012年前半のマーケットを占う 円、ユーロ円の行方は』というテーマでセミナーをやります。

円は歴史的高値圏で膠着、ユーロドルも欧州ソブリン危機で下落傾向になっています。

世界的な景気減速で2012年は市場はどう動くのか。

今年前半は欧州、ユーロの問題、後半は米大統領選挙など政治的なリスクもあり、今年のマーケットは材料が盛りだくさんです。

また1月はじめのマーケットでは、株価、為替、債券、商品などもそれぞれ別々の動きをしていて、昨年までのように単純にリスクオン、リスクオフでは語れない難しいマーケットになっています。

この複雑系のマーケットを勝ち抜くには何がポイントか!

円とユーロを中心に最近連動性の強い株式、商品市場も含めて総合的に市場を大胆に予測します。

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S&Pの格下げとユーロ

eurusd1.14.2012

eurgbp1.14.2012

euraud1.14.2012

チャートはユーロドル、ユーロポンド、ユーロオージーの時間足です。

結局ユーロは下落し往って来いの展開となりました。

ユーロドルは1.2650のオプションバリアーを粉砕して、1.2625付近と安値を更新しました。

ユーロオージーは1.23付近まで下落し一昨日の上昇を帳消し、ユーロポンドも0.8275まで下落し、こちらも上昇を帳消しにしてしまいました。

材料としては、S&Pの欧州諸国の格下げ。マーケット引け後に発表されましたが、事前にニュースが漏れたことによりユーロは下落。

オーストリア AAA→AA+  見通しネガティブ

フランス    AAA→AA+  見通しネガティブ

マルタ    A→A- 見通しネガティブ

スロバキア  A+→A     見通し安定的

スロベニア AA- →A+ 見通しネガティブ

ここまでは1段回引き下げ

ポルトガル BBB-→BB  見通しネガティブ

スペイン AA-→A 見通しネガティブ

キプロス BBB→BB+   見通しネガティブ

イタリア A→BBB+    見通しネガティブ

この4カ国は2段階引き下げでイタリアはついにB格に

16カ国のうちでドイツとスロバキア以外のの格付け見通しをネガティブに指定したために、今後さらなる格下げの可能性があります。

S&Pは、欧州当局者による債務危機対応について、「ユーロ圏において継続中のシステム上の緊張に完全に対処する上で不十分な可能性がある」と指摘。信用状況ひっ迫や種々のユーロ圏債券発行体に対する金利コスト上昇、経済成長の弱まりなどがユーロ圏を取り巻く緊張として挙げられると述べた。(ロイターより)

今後は欧州の銀行、政府機関、企業も格下げされる可能性があり、欧州の資金調達に再び圧力がかかる可能性があります。

特にEFSF(欧州金融安定化ファシリティ)が格下げされば、資金調達のコストが上昇し重債務国への支援にも支障をきたす恐ればあります。

投資LABさんで1月20日(金)にオンラインで『2012年世界経済とFXの行方、ユーロドルとドル円はいつ底打ちするか』というセミナーを行います。

今年のテーマは欧州の信用問題や世界経済の減速。また米国大統領選挙をはじめ多くの国で選挙があり政治も市場のテーマになりそうです。今年注目されるテーマをわかりやすく解説するとともに、ドル円、ユーロドルの底値を予測しつつ今年の相場を占います。

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ドルインデックスは重要レジスタンスレベルに

レンジ1.11.2012

dxy1.11.2012

昨日はフィッチがフランスの格付けについて、格下げの可能性がないことに言及したり、オーストリア、オランダ国債の入札が無難だったこともあり、ユーロの反発、株価が堅調でややリスクオンの動きになりました。

とはいえユーロドルは結局下落し、ほとんど動きなし、豪ドル0.7%、キウィ0.9%、豪ドル円0.8%、キウィ円0.86%、カナダ円0.8%、ランド円0.74%上昇し、オセアニア通貨、資源国通貨の上昇が目立ちました。

昨日書いたように、ここのところキウィの上昇が目立ち、0.8には届きませんでしたが、高値圏で推移しています。

ユーロに関してはユーロ円は0.1%上昇しましたが、戻りも鈍い。

フィッチはもともとスペイン、イタリアは格下げ方向で見直し中ですが、フランスに関しては見直しはしていませんでした。

S&Pやムーディーズはフランスを含む多くの欧州諸国の格付けを見直し方向で検討中です。

むしろこの先に格下げが発表される可能性のほうが高いでしょう。

チャートはドルインデックスです。

81.40付近の高値を6日と9日に試しにいきましたが、抜けられずに81付近まで下落しています。

2011年7月7日の高値81.14、2010年11月30日の高値81.44がダブルトップになり、その後この高値を越えられていません。

このレベルが抜ければ、次のレジスタンスレベルは2010年8月24日の83.56になります。

おそらく81.40を抜けてドルインデックスが上昇するには、ユーロドルが1.26を抜けて下落することが必要で、ここを抜ける時にはユーロもかなり下落するのではないでしょうか。

現在はその際どいレベルで、ユーロがかろうじて留まっているところです。

本日はメルケル・ドイツ首相、モンティ・イタリア首相との会談。ドイツ国債入札のイベント、エバンズ・シカゴ連銀総裁講演、ロックハート・アトランタ連銀総裁講演、米10年債入札などがあります。

1月26日(木)20時よりインヴァスト証券さんで『2012年前半のマーケットを占う 円、ユーロ円の行方は』というテーマでセミナーをやります。

円は歴史的高値圏で膠着、ユーロドルも欧州ソブリン危機で下落傾向になっています。

世界的な景気減速で2012年は市場はどう動くのか。

今年前半は欧州、ユーロの問題、後半は米大統領選挙など政治的なリスクもあり、今年のマーケットは材料が盛りだくさんです。

また1月はじめのマーケットでは、株価、為替、債券、商品などもそれぞれ別々の動きをしていて、昨年までのように単純にリスクオン、リスクオフでは語れない難しいマーケットになっています。

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欧州首脳陣に覚悟を求めたS&P

イタリア国債12.06.2011

ニューヨーク午後にS&Pがユーロ圏首脳に覚悟を迫りました。

ユーロ圏15カ国の長期格付けをクレジットウォッチ・ネガティブにすると発表しました。

これは3ヶ月以内に格下げの可能性を意味しますが、S&Pは8~9日のEU首脳会議後速やかに結論を出すと述べています。

現在ユーロ圏17カ国のうちでギリシャはCC、キプロスはすでにクレジットウォッチ・ネガティブなので、残り15カ国が対象になります。

現在の主要国のS&Pの格付けは

AAA ドイツ、フランス、オーストリア、オランダ、フィンランド、ルクセンブルグ

AA+ ベルギー、スペイン

A イタリア

ドイツ、オーストリア、オランダ、フィンランド、ルクセンブルグ、ベルギーを最大1ノッチ

フランス、イタリア、スペインなど他の国を最大2ノッチ引き下げる可能性を示唆しました。

チャートはイタリアとスペインの10年国債の利回りです。

30日の主要6中銀の協調行動以降、欧州金融市場の緊張は落ち着き、イタリア10年国債は

6%割れ、スペイン10年国債も5%台前半まで利回りが低下して市場は落ち着いていました。

ここにS&Pのニュースで、本日の欧州債券市場が注目されます。

もしフランスがAAAから陥落するとEFSFの資金調達能力が減少して、支援の師匠をきたします。

8~9日は欧州首脳陣にとってもS&Pにとっても(欧州危機の引き金を引くか)正念場となります。

12月17日に日本ファイナンシャルセキュリティーズ&投資LABさんで「ドル・円・ユーロと新興国通貨の動向」という会場セミナーを行います。

最近は国内でも人民元預金もできるようになり人民元のFX取引も可能になりました。ブラジルレアルはまだ為替取引はできませんが債券や投信を通じて日本人のレアル保有も急拡大しています。

いずれ先進国の通貨規模を凌駕するかもしれないこれらの新興国通貨について突っ込んだセミナーを行います。

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新興国通貨急落

DXY9.20.2011

チャートはドルインデックスです。

76台がサポートし再び77台に反発。

ブラジルレアルは1ドル=1.72から1.78にドル買いレアル売りが加速、韓国ウォンも1ドル=1115(金曜日)、1135(月曜日)1155(本日)2%ずつ下落し新興国通貨の下落が止まりません。

ドル売り新興国通貨買いで資金流入した分の逆流が起こっており、メジャー通貨より激しい動きになっています。

また本日S&Pがイタリアの格付けをA+からAに格下げしたことでユーロドルが1.36割れまで急落しました。

ムーディーズは6月17日にイタリア国債の格付けAa2をネガティブ・ウォッチにしており、3ヶ月たっているために最低1、もしかしたら2ノッチ各下げる可能性もあります。

イタリアがB格へ下げられることはすぐにはないでしょうが、グロソブなど日本人投資家もイタリア国債を大量に保有していますか、ユーロ円等の動きに影響がでるかもしれません。

9月24日(土)は投資LABさんで「FXトレード予備校・夏期集中講義」の3回目があります。3回シリーズですが1回毎に聞いても効果がある構成になっています。

今回はファンダメンタルズとテクニカルをトレードにどのように利用するかについて中心に講義をします。

また1回目、2回目の講義の視聴もできます

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格下げは政策協調でサポート

上海総合8.08.2011

週末のS&Pの米国の長期格付けは引き下げは意外と市場の反応は小規模になっています。

先週の各国中央銀行の動きや早朝のG7での声明も市場を落ち着かせている原因かもしれません。

S&Pの格下げはある程度根回しができており、それに備えて各国が迅速に動いたことで市場の動きが抑えられているのかもしれません。

とはいえ最近の経済の減速もあり、株式市場は売りで反応しています。

チャートは上海総合ですが、4%ほど下落し6月の安値を下回ってしまいました。

日経平均も200円以上下落し2.2%の下落になっています。

朝方77円台に下落したドル円も78円台前半まで反発して、比較的小動きになっています。

各国中央銀行が流動性の供給にコミットメントしているため(資金を十分に供給して金融市場をサポートする)リーマンショック時のような急激な株価の暴落や円高の動きは避けられると思いますが、現在の状況で株価の上昇、円安への流れは難しく、しばらく株安、円高の動きは続くでしょう。

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JGB格下げは円安のテーマになるか

JGB利回り1.28.2011

昨晩は格付け会社S&Pが日本のソブリン長期格付けをAAからAA-に格下げ、SPは日本の見通しを昨年すでにネガティブ・ウォッチに引き下げていたので引き下げ自体はノーサプライズでした。

しかし日本の財政破綻ニュースが大好きな海外ファンド勢はこのネタに飛びつき、数千本単位で買い上げ83円台を攻めました。

しかし83.20から輸出勢、海外ソブリンネームの売りがでてくると、ドル円は一転して利食いモード、今度はユーロ円をせめて114円台示現。

日本の債務残高はGDP200%と先進国でも群を抜き、このことは長期的に円売り要因になりますが、短期的には外国人の国債保有比率が5%、国内金融機関の潤沢なJGB買い需要で、国債暴落とはなりません。

チャートは最近のJGBの利回り、本日はむしろ昨日の1.225%、国債先物価格139.78円から1.215%、139.92円とJGBは買われました。

この材料も長期的な円安材料になるのか様子見になりそうです。

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豪ドル円のサポート

audjpy 6.01.2010paint

昨晩はFXラジオで、友人の鷹鳩さんに来ていただき、格付けについて話していただきました。

鷹鳩さんはプロなんで、いろいろと面白いお話を聞けました。

格付け会社は、現在S&P(スタンダード&プアーズ)、ムーディーズ、フィッチが世界的に有名です。

このなかでS&Pが一番動きが速く信頼できるのではないかとの(相対的に)意見もあります。

今回もS&Pは4月にスペインの格下げをしています。

ム-ディーズは若干政治的ではないかとの意見も出ました。

格付けは突然変更されるのではなく、見通しを発表する

ポジティブ 格付けが上がる可能性

ネガティブ 格付けが下がる可能性

安定的   安定的に推移

方向性不確定 どちらへも動く可能性

あとはクレジット・ウォッチと制度があり、これに指定されると3~6ヶ月以内に見直しがある。

ここらへんが格付けに関する話でした。

audjpy 6.01.2010paint

昨日はロンドンフィキシングで豪ドル円の売りがでて、77円台から76円前半まで下落し、すぐに反発しましたが、RBAの発表前に再び76円を試しました。

しかしRBAは予想通りで76円から反発しショートカバー中です。

76円は先週まで抜けずにレジスタンスになっていたところが、現在はサポートになっています。

ここがサポートされれば76-80、抜ければ再び71-76とみています。

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中国、SP、英国GDP

中国の準備預金率引き上げのニュースで円買い
格付け機関S&Pの日本の格付け見通しをネガティブに引き下げで円売り
「財政・デフレ圧力を食い止める方法をとらなければ格下げの可能性」という理由です。
これでドル円は90円をはさんで乱高下、ユーロ円も126前半まで下落→127.40までショートカバー→126円割れと激しく動いてます。
89.50と126円のストップを同時に付けにいったのでしょう。

そこにでてきたのが英国の10~12月期のGDPが+0.1%と前期の-0.4%からは改善しましたが予想の+0.4%を下回りポンド売りに。
このポンド売りがユーロポンドを0.8680から0.8740まで上昇させユーロ買いの動きに。
そうなると126円割れまで売り込まれていたユーロ円も一旦126円がサポートされてしまいました。
ユーロポンドは0.870010付近がサポートされたので0.8770付近まで反発しそうです。
そうなるとユーロ円もここは一旦底打ちかもしれないと思ってます。
127円台までの反発があれば売りたいと思いますが。

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