通貨のデカップリング

レンジ10.20.2008

昨晩はクロス円の下落がマーケットを主導しました。

ロンドン朝8時のフィキシングでクロス円の買いがでた後に、欧州系のアセットマネージメントからユーロ円、ポンド円の売りがでたことがきっかけとなり、ユーロ円は134円台、ポンド円は173円台まで下落しました。

先進国が相次ぐ危機対策で落ち着きつつ中、欧州の周辺の新興国では、依然金融危機の懸念がくすぶります。

また昨日メリル・リンチは、欧州の主要銀行があらたな資本増強の必要になる可能性があるとしました。

その総額は約730億ユーロで、ドイツ銀行89億ユーロ、BNP73億ユーロ、サンタンデール66億ユーロなどとしています。

このような状況がユーロ及びユーロ円の上値を抑えている要因なのかもしれません。

euraud 10.21.2008

チャートはユーロオージーの日足チャートです。

ユーロオーストラリアドルは1.6-1.7で長くレンジを形成していましたが、7月以降ユーロ高オージー安が進み、10月以降のオーストラリアドルの暴落でマーケットは大きく変化しました。

3日で4000ポイント大変動し2.1145の高値をつけた後天井をつけ昨晩は1.90付近まで下落しました。

行き過ぎたユーロ高オージー安の調整が起こっています。

オーストラリアドルの目先の投げが終了し、昨晩のように欧州の懸念から欧州売りオセアニア買戻しの動きになりつつあります。

マーケットは先週までの暴力的な動きを終了し、ここから各地域の危機の状況、経済状況などを消化しながら次の動きを模索しつつあります。

バフェット氏の株式購入

10月17日のレンジ

レン10.17.2008

先週のレンジ

週間レンジ10.13-10.17.2008

金曜日はニューヨーク・タイムスにウォーレン・バフェット氏が寄稿し、自身の個人マネーが以前は米国財務省証券だけを持っていたが、最近株式を買い始め、近く私のへそくり口座は100%米国株になるだろうと述べています。

また氏は買いのタイミングのルールに関して、『他の人たちが欲深いときには、自分は用心深く、他の人たちが怖がっているときは自分は欲深く行動する』としています。

さて金曜日はドル金利先物が上昇(金利は低下)し、LIBORも低下しました。

数週間続いた短期金融市場での強烈なドル不足がいくぶん緩和し、正常なマーケットに少しずつ回復する兆しが見えてきました。

先進国のマーケットが落ち着きを取り戻す中、新興国のマーケットは依然として不安定になっていて、ギリシャ、チェコ、ポーランドの株式が下落しています。

usdjpy10.20.2008

チャートはドル円の日足です。

10月6日に103.45-50を下抜けした後、97.89-103.27のレンジを形成しています。

短期的にはこの103.50付近が重要なレジスタンスになります。

マーケットもこの2週間の前半から比べると落ち着きつつあり、ドル円のレンジ形成から次の大きなブレークのチャンスを狙いたいと思います。

ポジション清算に絡む乱高下

レンジ10.16.2008

おはようございます

昨日為替、株価ともにポジション清算と思われるフローが出て乱高下しました。

一昨日売られていたランド円、スエーデンクローネ円の買いがでて、またユーロ円、オージー円等も急騰しました。

一部にファンドの噂、公的資金注入のUBSから資金のシフトなどの噂も出ていました。

ニューヨーク午後には、モノライン金融保証会社が不良債権買取計画(TARP)で救済される見込みとの話から株式市場の上昇が加速、クロス円も堅調に推移しました。

昨晩ニューヨーク株式は上下700ドルと乱高下し、CDSの清算等絡みとの噂もありす。

日本では信託銀行協会、地方銀行協会が政府に時価会計一部凍結を求め、いずれ日本の金融機関にもCDS,CDO等の清算の波が襲ってくるものと思われます。

VIX指数10.16.2008

チャートはVIX指数の日足です。

昨日は81.17と最高値をつけましたが長い上髭をつけ、67.61で引けています。

株式市場でのパニック的な売りの終了を意味しているのかもしれません。

audjpy 10.17.2008

最近のクロス円で乱高下しているオージー円の4時間足ですが、これも63-64円台を3回サポートされトリプルボトム形成の形になりつつあります。

依然63-75のレンジ内で75-76円を完全に上抜けしないと安心できないのですが、

目先マーケットは落ち着きつつある印象をうけています。

新興市場通貨の下落

レンジ10.15.2008

昨晩からの株価の下落、円高方向の動きにはいくつかの要因がありました。

・市場の関心が実体経済の悪さに反応

・大手ヘッジファンド破綻のうわさ

・G7以外の欧州の小国の資金繰りの悪化(15日からEU会議でこの問題は議題になります)

・新興国市場からの資金の流出

・CDSマーケットの混乱

G7諸国の主要な大手銀行の救済はめどが立ちましたが、その救済案からもれは部分がアタックを受けています。

15

hufjpy 10.15.2008

15

チャートはランド円、ハンガリーフォリント円、スエーデンクローネ円のチャートです。

これらの国々は海外からの資金流入に依存し、円の借入も多額に上っています。

それらの通貨のロスカットが昨日加速しました。

米銀に対する資本注入

レンジ10.14.2008

おはようございます

昨晩は銀行セクターに対する公的資金注入が発表されました。

・2500億ドルの公的資金注入、第一弾は大手9項に1250億ドル注入、その他は地銀などに

・FDIC(連邦預金保険公社)は2009年末まで決済性預金を全額保護

・FDICは銀行貸付を含む銀行シニア債務の2009年末発行分まで保証

・FRBはCPFF(CP調達制度)でCP買いオぺにより資金供給

これらを好感していくつかの現象がマーケットに現れました

・LIBOR金利の2営業日連続下落

・米国銀行、証券のCDSの下落(倒産危機が去ったことで保証料の低下)

・コモディティー、新興国通貨のボラティリティーの低下

これらを受けてクロス円は上昇しましたが、株価の下落とともに下げに転じました。

eurjpy 10.15.2008

チャートはユーロ円の4時間足です

やはりリバウンドは、9月22日の高値156.83から10月10日の安値132.21の38.2%戻し付近の141.73となりました。

マーケットはとりあえず各国政府の政府を好感して落ち着きつつあります。

132-133付近をボトムに昨晩高値の142付近までのレンジとなるのか、142レベルをぬけた場合は50%戻し10月6日に窓を開けた144.50-145レベルが重要なレジスタンスレベルになりそうです(これは昨日も書きましたが)

株、為替、債券のすべてマーケットは、なだ確信は持てていないと思います。

しばらく様子を見ながら手探り状態が続くでしょうが、先週のような破棄的なマーケットは当面去ったと思います。

相場の格言で『相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔感の中で消えていく』という言葉があります。

昨年の夏から陶酔感は失われ、現在悲観の只中で新たな相場が生まれていくのかどうか注意深く見守りたいと思います。

久々の大幅リバウンド

レンジ10.13.2008

おはようございます

G7会合では具体策にかけましたが、週末から昨日にかけ各国政府が打ち出した具体策を受け、独ダックス指数、ダウ指数、ナスダック指数は11%超の大幅高となりました。

ユーロ圏緊急首脳会議では以下のことが決定されました

・期間5年の以内の債務を2009年末まで保証

・政府の銀行株取得の容認

・金融システムで重要な銀行が経営難になった場合の自己資本注入

・ドイツは4000億ユーロの銀行債務保証、1000億ユーロの銀行資本注入

・フランスは3200億ユーロの銀行債務保証、400億ユーロの銀行資本注入

英国ではすでに大手3行に対する資本注入を決定しましたが、うち2行の株式の過半数を取得が決定されました。

日米欧の5カ国の中央銀行は米国ドルの市場への供給のためにお互いにスァップ協定を結んでおり、自国通貨を貸して米ドルを調達しています。

このスワップ協定の上限を撤廃したことにより、ドルのLIBORは低下に転じました。

また昨晩はユーロ、ポンドの短期金利も下落しました。

これは銀行間取引で疑心暗鬼になり、資金の貸借が滞っていたインターバンク市場に落ち着きが戻ってきたことを示します。

米国政府は銀行への資本注入を決めたようですが、14日東部時間8時30分(日本時間21:30)に銀行救済計画についてポールソン財務長官、バーナンキFRB議長が記者会見をする予定です。

eurjpy 10.14.2008

チャートはユーロ円の4時間足です

132.21を底にリバウンドしています。

当面156.83(9月22日の高値)と132.21の安値の38.2%の141.46付近がターゲットと思っていますが、ここを抜けると50%戻しは10月6日にギャップを開けて下落したレベルになります。

各国政府の具体策を好感して、株価、クロス円ともに上昇しています。

この流れが大底を打ったのか、単なるコレクションか見極めるには今しばらくの時間がかかりそうです。

週明けのマーケット

レンジ10.10.2008

週間レンジ10.06-10.10.2008

おはようございます

先週のレンジを振り返ると、オーストラリアドルの下落が16%、オーストラリアドル円の下落が20%、ニュージーランドドル円が13%、カナダ円が12%と大きく下落しました。

1週間の値動きとしてもかつてないほどの値動きでした。

ここで各クロス円の高値からの下落率をチェックしてみたいと思います。

ユーロ円 169.95 134.48(10日終値ベース) 35.47円 20.9%

ポンド円 251.09 170.95          80.14円 31.9%

オージー円107.85  64.86          42.99円 39.9%

やはりオーストラリアドル円の下落率が群を抜いています。

逆にユーロ円の下落率が、他と比べると少ないようです。

このうちポンド円は昨年7月からすでに下落を開始しており、やはりポンド円が先行していました。

          

eur jpy10.13.2008

audjpy 10.13.2008

週末G7開けのマーケットはギャップをあけ上昇しています。

ダウ先物は300ドル近くの上昇、オーストラリアの株式市場も上昇しています。

アジア、欧州の株式市場の動き、また米国は休日ですが株式市場はオープンします(債券市場はお休み)株価の動向をみながらの動きが継続するものと思われます。

韓国、アイスランドの危機

eur isk 10.10.2008

krw jpy 10.10.2008

いい加減に暴落のニュースばかりで食傷気味で、来週にかけてリバウンド期待したいところですが、二つの通貨の崩壊を見てみたいと思います。

かつて新興国の経済危機が先進国に伝播しました。

1980年代のラテンアメリカの債務危機、1997-1998年のアジア危機、ロシア危機です。

しかし今回きっかけは米国→欧州→新興国に危機は伝播しました。

チャートはユーロアイスランドクローナと韓国ウォン円のチャートです。

アイスランドはここ数年金融バブルになり、海外の資金が流入していました。

そのためユーロアイスランドクローナは2002年の1ユーロ=95レベルから70レベルまでユーロ安クローナ高が続いていました。

アイスランドは人口30万人、GDPはわずか200億ドルですが、国民一人当たりでは世界でもトップレベルです。

もともと漁業が中心産業でしたが、昨今ではGDPの30%を金融業が占め、金融業が重要な産業になっていました。

しかしアイスランドの金融業といえばマネーロンダリングが噂され、特にロシアの資金が大量に流入していたようです。

9月29日にグリトニア銀行が政府管理化、10月6日には政府が非常事態宣言、全銀行が政府管理下におかれました。

このためユーロクローナは1ユーロ350クローナ付近までクローナ安が進み、政府は1ユーロ=131クローナにペッグを宣言しましたが、通貨は崩壊しました。

このあいだ政府はロシアから40億ユーロの緊急融資を受けましたが、アイスランドはNATOの1員で、その国家の経済の崩壊を西側諸国でなくロシアが救うという奇妙な現象が起きました。

おそらく40億ユーロでは焼け石に水でしょう。

EU諸国やIMFがアイスランドを支えることになるのか、今後の展開を注目しています。

韓国ウォン円は一時100ウォン=13円ほどまでウォン高円安でしたが、ここのところのウォン安で100ウォン=7円ほどまで円高が進行しました。

これは1997年のアジア危機のときのレベルで、韓国売りが加速しています。

いくつかの要因があると思います。

韓国経済は、まずは原油高でダメージを受け、貿易収支も赤字に転落しました。

その後韓国株の下落、またヘッジファンドはウォン円のキャリートレードを行っており、韓国から株と為替と大量の資金が流出したこともウォン安に拍車をかけました。

度重なる介入で保有外貨準備の減少がマーケットで標的にされています。

韓国政府は正式にはまだ外貨準備は潤沢としていますが、日本、中国などにすでに水面下で救援を求めているか、あるいはIMFからの資金融通なども視野に入ってきたのではないでしょうか。

まったくの噂ですが、先週はBOJがウォン買い介入をしたなどという噂もたっつていました(ありえないと思いますが)

通貨の破綻でこの金融危機も最終ラウンドにはいったのではないかと思います(希望的観測ですが)

今週か来週のどこかで底を打ってくれないかなと個人的には期待しています。

G7声明

ニューヨークダウは上下1000ドルのレンジで引けは-128の8451.19、かろうじて8000ドルはサポートされました。

G7の声明は以下のとおり

1、金融システム維持のため重要な金融機関のサポートと破綻阻止のため明白な行動をとる

2、銀行と他の金融機関の資金調達のために必要な流動性確保とルートの確保

3、銀行と他の金融機関の公募、私募での十分な量の資金調達の促進と信頼確保。それにより家計と企業への貸出の継続

4、個人預金者の信頼感の確保と安全性確保のための預金保護制度の拡充

5、住宅ローン、証券化市場のセカンダリーマケットでの再スタート、資産の適切な評価と開示、高度な会計基準の適用のための行動

一般論としてはわかりますが、具体的なアクションプランをマーケットは求めています。

今夜G20会合、またEU首脳会談の噂もあり、この後出てくる声明等、また週明けのマーケットの反応に注目です。

アイスランド問題

レンジ10.09.2008

各国中央銀行の協調利下げにもかかわらず、欧米の短期金利市場の緊張は和らぎません。

東京市場からニューヨークの朝までは、株やクロス円の上昇が見られましたが、ニューヨーク株の下落が上昇分を帳消しにしてしまいました。

2008

チャートはポンド円の週足です。

2000年の148円台から昨年の高値251円の61.8%の187付近を下抜けし、相場は底が抜けた状態になっています。

英国の銀行のアイスランドの銀行に対する債権の懸念

英国の地方自治体がアイスランドの銀行に多額の預金

英国に関してはネガティブ材料が出ていることもポンドの下落に拍車をかけています。

人口わずか30万人のアイスランドはここ数年金融バブルを謳歌してきました。

GDPはわずか159億ドル(2006年のデーターです、わずか1.6兆円です)

金融業のGDPに占める割合は高かったのですが、おととい通貨アイスランドクローナは崩壊しました。

また高金利のネットバンキングなどで預金を集めており、これが個人の預金者だけでなく自治体にも波及していたようです。

ここら辺の事情はロンドンFXさんのブログに詳しく出ていますので、参考にしてください。

さて一昨日はGSEのCDSの清算が行なわれマーケットの波乱要因になりましたが、本日はリーマン・ブラザースのCDSの清算が行われるので注目です。

また週末のG7に向けて当局サイドからなにか出てくるか。

いずれにしろマーケットのボラティリティーは非常に高くなっています。

トレードサイズを縮小するなど、リスク管理にはいつも以上に注意を払ってください。

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