トルコリラの行方

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週末に行われたトルコの総選挙は、与党AKP(公正発展党)が第1党になりましたが

過半数を獲得できず政治不安からトルコリラの売りとなりました。

AKP (公正発展党) 親イスラム 中道右派 選挙前 311議席 56.55%→258議席 40.86%

CHP(共和人民党) 中道左派        選挙前 125議席 22.73%→132議席 24.96%

MHP(民族主義行動党) 右派        選挙前 52議席 9.45%→80議席 14.55%

HDP(国民民主主義党) クルド系左派   選挙前 29議席 5.27%→80議席 14.55%

 

AKPは政権発足医らはじめて過半数を割りこみました。

クルド系のHDPが躍進して議席配分をえられる10%を突破したことが一因でした

エルドアン大統領、ダウトール首相のAKPの政権運営が難しくなり再選挙の思惑が出てきたことで

ドルトルコリラは一時1ドル=2.81リラ、トルコリラ円は44.63付近まで下落しました

債券市場も下落、株式市場も下落で一時トリプル安となりました

AKP過半数を割ったことで、政治的な不安定は増しました。

しかしAKPが大勝利となり憲法改正に必要な3分の2を獲得した場合には

改憲と大統領権限の強化が行われ、エルドアン大統領の強権が強化されます。

その場合は中央銀行に対する圧力がまし、経済改革の遅れなどが起こる可能性がありました。

高いインフレ率と経常収支が赤字国であるトルコは、ある程度の通貨の下落は避けられず

その意味では今回のリラ安は経済状況からはある程度常識的な範囲内での調整ともいえます

AKPが過半数を取れなかったことで政治が不安定化しますが、その分中央銀行への圧力が軽減し

トルコ中銀は通貨防衛に必要な措置などをとるフリーハンド獲得しました

また経済の改革の必要性も周知され、それらが良い方向に向かう可能性もあります

 

ドル売りの流れを受けて、ドルトルコリラは1ドル=2.7040付近までドル安トルコ高となり

トルコリラ円も45.71付近まで上昇しています

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